〈 A Table!〉
ファーブルトン
フランス・ブルターニュ地方に伝わる
伝統菓子
カスタードクリームのような
プリンのような味と
もっちりとした食感は
プディングケーキのようでもあって
ブルトン(=ブルターニュ地方)の
「ファー(お粥)」という意味で
もともとは牛乳と小麦粉を煮たお粥で作った
シンプルなお菓子だったとか
それがだんだんと
生クリームや卵を加えるようになり
こくのある リッチな味わいに変化したそうで
ファーブルトンの魅力は 美味しさだけでなく
材料と その作り方が
非常にシンプルだということにもあります
基本の材料は 小麦粉・牛乳・卵・砂糖 だけ
これらを混ぜて焼くだけで
もっちり食感に仕上がるのが 不思議
泡立てなどの難しい工程もないので
簡単に作れてしまうのも
大変いい
生地の種はクレープの種のように
サラサラしていて 心配になるほど
でも オーブンで焼きあげると
しっかりもちもちに固まります
メレンゲも入れてないのに
スフレのようにも膨らみます
味と食感は
カスタードクリームを焼いて固めたような
『フラン』のアパレイユととても似ています
本来なら プルーンを使ったものがポピュラー
でも今回は クリスマスらしく
赤色を使いたくて
ラズベリーと林檎 レーズンをフィリングに
程よい酸味が甘さを引き立ててくれました
初めてファーブルトンを食べた時
その見た目以上に美味しくて 感動した
もっちりとして 甘さは控えめ
温かくても冷たくても美味しい
クリームチーズとマスカルポーネの
ちょっと固めのクリームをつけて食べるのが
最高に美味しくて
油脂を使ってない解放感からか
ついつい食べ過ぎてしまいがち
この素朴で なんとも言えない野暮ったさも
とても好き
クリスマスケーキらしい華やかさは
全くないかもしれないけど
食事後の ゆったりまったりした家族の時間に
みんなで 分け合って食べたい
そんな焼き菓子です
12月のA Table!のデザートとして
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